Raeburn Shield(レイバーン・シールド)
ラグビー国際試合の「居座り型」非公式リニアルチャンピオンシップ
Raeburn Shield とは
Raeburn Shield(レイバーン・シールド)は、ラグビー国際試合の歴史的系譜を追うために ファンが提唱した非公式のリニアルチャンピオンシップです。 ワールドラグビーランキングやワールドカップとは別軸で存在する「もうひとつの世界王者」を 可視化する仕組みとして、ラグビーファンの間で人気を集めています。
World Rugby が定める公式のタイトルではないため、Webサイトや書籍など各所で 参照される際は「非公式タイトル」「Linear Championship」などの注意書きが 付くのが一般的です。
仕組み — 「居座り型」とは
ルールはシンプルです。現保有チームが国際テストマッチで敗北すると、勝者が新しい保有者になる。引き分けの場合は保有権が維持されます。一度王座に就けば、負けない限り保有が続く 「居座り型」の構造のため、強豪国でも一試合の油断が王座陥落につながります。
保有期間は国によって大きく異なります。短ければ次の国際試合まで(数週間〜数ヶ月)、 長ければ数年間にわたって保有することもあります。
日本代表(ブレイブブロッサムズ)の保有歴
日本代表は2013年6月にウェールズ代表に勝利した試合で 一時的に Raeburn Shield を保有したことがあります。 アジアのチームとして稀有な保有経験で、現代のラグビーファンの間でも語り継がれる 歴史的瞬間です。
ウェールズはこのとき主力選手をブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに送り出していた 事情があったとはいえ、テストマッチでウェールズ代表を倒した事実は変わらず、当時の日本 ラグビー界にとって大きな成果となりました。
その後、日本代表は同年秋にニュージーランド代表との試合で敗れて保有権を失っています。 短い期間ではあったものの、アジアのチームが正式な「ラグビー王者の系譜」に 名を連ねた数少ない瞬間として記録されています。
現在の保有チーム
🏆 アイルランド(Ireland)
保有開始: 2026年3月
獲得試合: シックスネーションズ2026でスコットランドに勝利して獲得
※ 本記事執筆時点(2026年5月)の情報。次回の国際テストマッチの結果で 保有者が変わる可能性があります。
通算保有回数 トップチーム
※ ニュージーランドが圧倒的に多く、続いて南アフリカ・オーストラリア・イングランド・ フランス・アイルランド・スコットランド・ウェールズが代表的な保有経験国です。
起源 — 史上初の国際ラグビー試合
Raeburn Shield の系譜は1871年3月27日、エディンバラ(スコットランド)で行われたスコットランド対イングランドに遡ります。これは記録に残る史上初の国際ラグビー試合であり、スコットランドが 勝利して初代王者となりました。
この概念自体は2008年、ニュージーランド出身のラグビーファンであるデイビッド・アルジー (David Algie)氏がオンラインフォーラム上で提案したことに始まります。それ以降、 ラグビーファン有志によって全試合の結果と保有者の変遷が管理され、公式タイトルでは ないものの権威ある「もうひとつの王座」として広く認知されるようになりました。
関連ページ
参考資料:
・Wikipedia「Raeburn Shield」(英語版)
・World Rugby 公式(world.rugby)
本ページの情報は本記事執筆時点(2026年5月)のものです。最新情報・正確な歴代保有者 リストは上記参考資料をご確認ください。