「リーグワンって、どんな仕組みで優勝が決まるの?」。観戦を始めると、まず気になるのがこの点だ。この記事では、日本国内最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビー リーグワン」の全体像を、ディビジョン構成から順位の付き方、プレーオフ、昇格・降格まで一通り解説する。これを読めば、シーズンの流れが最初から最後まで追えるようになる。
リーグワンとは
リーグワンは、2022年に開幕した日本のプロ・トップレベルのラグビーリーグである。2019年のラグビーワールドカップ日本大会で高まった熱を受け、それまでの「トップリーグ」を発展的に解消する形で誕生した。各チームは企業を母体としながら、地域に根ざした運営(ホストゲーム制度)を進め、国内トップ選手に加えて世界各国の代表クラスの選手も数多く在籍する。日本にいながら世界最高水準のラグビーを観られるのが、このリーグの大きな魅力だ。
3つのディビジョン
リーグワンは実力に応じて3つの階層(ディビジョン)に分かれている。
- Division1(D1):最上位カテゴリ。12チームが所属し、リーグの頂点=日本一を争う。
- Division2(D2):2部にあたるカテゴリ。D1昇格を目標にシーズンを戦う。
- Division3(D3):3部にあたるカテゴリ。D2昇格を目指す全国のチームが集う。
各ディビジョンの間では、シーズン末に昇格・降格が行われ、毎年チームの顔ぶれが少しずつ入れ替わる。
レギュラーシーズンの戦い方 ― 勝点とボーナスポイント
レギュラーシーズンは、各チームが対戦して勝点を積み上げていく(対戦方式は年度により調整される)。勝点の付き方には、ラグビーならではの「ボーナスポイント制」がある。
- 勝利:4点
- 引き分け:2点
- 敗戦:0点
- 4トライ以上を挙げた:ボーナス+1点
- 7点差以内の敗戦:ボーナス+1点
この仕組みにより、たとえ負けても善戦すれば勝点1を得られ、勝っていても多くのトライを狙う動機が生まれる。「負け方」「勝ち方」にも意味があるのが、ラグビーのリーグ戦の面白さだ。勝点が並んだ場合は、得失点差、次いで総得点などで順位を決定する。
プレーオフ ― 上位4チームの一発勝負
レギュラーシーズンを終えると、D1の上位4チームがプレーオフトーナメントに進出する。
- 準々決勝:上位4チームが対戦(上位チームがホストとして開催の優位を得る)。
- 準決勝:勝ち上がったチームが激突。
- 決勝:勝者同士がリーグ王者を懸けて戦う。
トーナメントは一発勝負のため、レギュラーシーズンを首位で通過したチームが必ず優勝するとは限らない。勢いに乗ったチームが番狂わせを起こすこともあり、ここがシーズン最大の見せ場となる。準決勝で敗れた2チームは3位決定戦に回る。
昇格・降格 ― 入替戦のしくみ
ディビジョン間では、シーズン末に昇格・降格が行われる。基本的な考え方は次のとおりだ(レギュレーションは年度により変更されるため、最新情報は公式発表で確認してほしい)。
- 下位ディビジョンの上位チームが、上位ディビジョンの下位チームと「入替戦」を戦い、勝てば昇格・負ければ残留(降格)となる。
- 成績次第では、自動昇格・自動降格が適用される場合もある。
入替戦は、1年間の努力とチームの未来がかかった真剣勝負。優勝争いとはまた違った、ひりつくような緊張感が魅力だ。
企業チームとホストエリア
D1の各チームは企業を母体としつつ、埼玉・横浜・東京・大阪・静岡・神戸など全国各地をホストエリアとしている。地元での「ホストゲーム」を通じてファンとの結びつきを強め、地域に根ざしたクラブづくりを進めているのが近年の特徴だ。応援するチームを選ぶとき、出身地やゆかりの土地から選んでみるのも楽しい。
もっと深く楽しむために
リーグワンは、レギュラーシーズンの積み重ね、プレーオフの一発勝負、そして入替戦のドラマまで、シーズンを通じて見どころが尽きない。順位の動きは順位表で、優勝への道筋はプレーオフのブラケットで、各チームの選手構成はチームページで確認できる。仕組みを知ったうえで観戦すれば、一つひとつの勝敗が持つ意味がぐっと深く感じられるはずだ。ScramHubでは、これらの情報を横断的にまとめているので、気になったところから追いかけてみてほしい。
ScramHub編集部
日本ラグビーを追いかけるファンサイト「ScramHub」の編集チーム。リーグワン・大学・高校・代表の試合を現地とデータの両面から追い、初めての人にも分かる解説を心がけています。
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