【データコラム】数字で振り返るリーグワン2025-26 ― 90試合・平均61点、得失点差が映す三強の構図
ジャパンラグビー リーグワン2025-26のDivision1レギュラーシーズンを、数字の面から振り返る。全90試合で記録された総得点は5492点、1試合平均は61.0点に達した。トライが量産される攻撃的なリーグの性格が、数字にもはっきりと表れている。
チーム力を端的に映すのが得失点差だ。最も大きかったのはクボタスピアーズ船橋・東京ベイの+280(584得点・304失点)。コベルコ神戸スティーラーズが+263、埼玉パナソニックワイルドナイツが+248で続き、この3チームが頭一つ抜けた構図だった。勝敗では埼玉が14勝1敗と最も安定していたが、最終的に頂点へ立ったのは13勝2敗の神戸。さらにクボタは得失点差でリーグ1位ながら、決勝で神戸に屈した。レギュラーシーズンの数字がそのまま戴冠に直結しないところに、一発勝負のプレーオフ制ならではの妙がある。
最も点が動いたのは、神戸が静岡ブルーレヴズを60-45で下した一戦で、両軍合わせて105点。最大点差は、クボタが東京サントリーサンゴリアスを79-20で圧倒した59点差だった。シーズンを通して80点に迫るスコアが飛び出すあたりにも、このリーグの攻撃力がうかがえる。
特筆すべきは、全90試合で引き分けが一度もなかったことだ。すべての試合に決着がついた。さらにホームチームの勝率はちょうど50.0%で、データ上はホームアドバンテージがほとんど見られない。それだけ実力が拮抗したシーズンだったといえる。
一方、得失点差の最下位は浦安D-Rocks(3勝12敗・マイナス277)。11位の三菱重工相模原ダイナボアーズ(4勝11敗)とともに下位に沈んだが、両チームはシーズン後の入替戦を勝ち抜き、来季もDivision1にとどまることを決めている。数字の上では苦しんだチームが、最後の一戦で意地を見せた格好だ。
平均61点の攻撃的なスコア、引き分けゼロの決着、五分のホーム&アウェイ――数字は、最後までもつれた2025-26シーズンの面白さを物語っている。勢力図がどう塗り替わるか、2026-27シーズンにも注目したい。
楕人(ScramHub編集部)
1980年代から日本ラグビーを追いかけて約40年。学生・社会人(オンワード オークス)から現在のキヤノンイーグルスまで、現地とテレビの両方で観戦を続けてきた一人のファン。カテゴリごとにバラバラだった日本ラグビーの情報を一か所に集めたいという思いで ScramHub を運営し、初めての人にも分かる観戦ガイドを書いています。
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