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ScramHubリーグワン2026-08-19

攻守4象限で見るリーグワン2025-26 ― 上位4チームだけが持っていた「両立」の力

SH文・楕人(ScramHub編集部)最終更新 2026-08-19

強いチームとは、攻撃が強いチームか、それとも守備が堅いチームか——。リーグワン2025-26のDivision1を「攻撃力」と「守備力」の2軸で分けてみると、その答えがはっきりと数字に表れていた。ScramHubの独自集計で、各チームを4つのタイプに分類してみたい。

2軸で12チームを分類する

使うのは、1試合あたりの平均得点(攻撃力)と、1試合あたりの平均失点(守備力)の2つ。2025-26のD1では、リーグ平均がどちらも1試合あたり約30.7点だった。この平均を基準に、各チームを「攻撃が平均以上か」「失点が平均より少ないか」で4つの象限に分けると、順位表とは違う角度からチームの性格が見えてくる。

  • 攻○守○:攻撃も守備も平均以上
  • 攻○守×:攻撃は強いが、失点が多い
  • 攻×守○:攻撃は控えめだが、守備は堅い
  • 攻×守×:攻撃も守備も平均以下

「攻守を両立」できたのは、上位4チームだけ

もっとも注目すべき事実がこれだ。攻撃・守備の両方でリーグ平均を上回った「攻○守○」のチームは、次の4つだった。

  • 1位 コベルコ神戸スティーラーズ(攻41.7/失25.3)
  • 2位 埼玉ワイルドナイツ(攻36.9/失18.7)
  • 3位 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(攻39.4/失19.8)
  • 4位 東京サンゴリアス(攻34.7/失29.9)

順位表の1位から4位が、そっくりそのまま「攻守両立グループ」だったのだ。つまり2025-26のD1では、攻撃か守備のどちらか一方だけで上位に届いたチームはなく、両方を平均以上でこなせたチームが4強を形成した。少なくともこのシーズンに関しては、上位進出の背景に「攻守の両立」があったことが、数字からくっきり読み取れる。

一芸に秀でた2チーム ― 静岡とブラックラムズ

残りのチームを見ると、「片方だけ」が目立つタイプもいた。

  • 攻○守×(攻撃型):静岡ブルーレヴズ(攻32.2/失34.3・7位)。平均を上回る攻撃力を持ちながら、失点の多さが順位を押し下げた。
  • 攻×守○(守備型):ブラックラムズ東京(攻27.9/失30.6・5位)。攻撃は控えめだが、失点をリーグ平均並みに抑える守備で5位につけた。

攻撃力ではブラックラムズを上回る静岡が、順位ではブラックラムズの下——。この逆転は、「点を取る力」だけでなく「点を防ぐ力」が順位にどれだけ効くかを物語っている。

下位に沈んだ「攻×守×」グループ

一方、攻撃も守備も平均に届かなかった「攻×守×」には、6位・東芝ブレイブルーパス東京から12位・三菱重工相模原ダイナボアーズまで、6チームが並んだ。この中には平均得点が30点前後と悪くないチームもいるが、それを上回る失点を許してしまい、勝ち切れないシーズンになった。とりわけ下位の2チームは失点が1試合35点を超えており、まずは守備の再建が来季への課題として浮かび上がる。

数字が示す「強さの条件」

改めて4象限で並べると、2025-26のD1では「攻守の両立」が上位進出の鍵になっていたことが分かる。この年に関しては、攻撃だけ、あるいは守備だけで上位に食い込んだチームはなかった。神戸・埼玉・クボタ・東京サンゴリアスの4チームが、その両方を高い水準で満たしていたからこそ、抜け出すことができた(もちろん、年やチームによっては攻撃特化で頂点に立つケースもあり、これが唯一の勝ちパターンというわけではない)。順位表の数字の裏にあるこうした構造を知っておくと、来季、どのチームが「もう一方」を築ければ上位に食い込めそうか——といった視点でも観戦を楽しめるはずだ。あわせて、各チームの数字の伸びしろにも注目してみてほしい。各チームの指標はリーグワン スタッツ分析のページで一覧できる。

SH

楕人ScramHub編集部

1980年代から日本ラグビーを追いかけて約40年。学生・社会人(オンワード オークス)から現在のキヤノンイーグルスまで、現地とテレビの両方で観戦を続けてきた一人のファン。カテゴリごとにバラバラだった日本ラグビーの情報を一か所に集めたいという思いで ScramHub を運営し、初めての人にも分かる観戦ガイドを書いています。

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